地元のパン屋というのは（奇抜な店じゃなければ）空気みたいなもので、そこにあるのが当たり前。南流山駅近くにあるパン屋「こんがり亭」も自然とそこにあり続けるお店なんじゃないかと思うのです。
こんがり亭という、いつもそこにあるパン屋
こんがり亭は南流山駅の北口にあるパン屋です。駅からだとだいたい3分くらい。co-opやクリーニング屋や美容院など、暮らしに密着したお店が多く賑わっている通りにあります。そんな場所柄もあるのか、いつ来店しても誰かしらお客さんがいる状態。
地元に長く住む方々に聞き込みをしたところ、どうやら以前（とはいえ10数年前ですが）こんがり亭の他にも駅周辺にパン屋があったらしく。しかしそれぞれに事情があり、閉店し、結果こんがり亭だけが生き残っているという状態のようです。
流山はがんがん人口が増えてるエリアなのですが、それにしてもパン屋が少ないんじゃないかとパン好きの私は思ってます。
こんがり亭のパンは種類豊富でお手頃価格
店内にはいるとまず目の前に大きな商品テーブル。それぞれいろんな種類のパンが揃っています。塩シナモンパン80円て安っ！「カーマは気まぐレーズン」とか「セサミストリートなチーズ」など要所要所にダジャレが仕込まれています。
（お取り置きする時って「すみません、“カーマは気まぐレーズン”3つ予約したいのですが」と言うわけですよね）
サンドイッチは冷蔵ケースに並んでます。流行りの盛り盛りフルーツサンドみたいなものはなく、超定番お食事系サンドイッチが中心。
そういやサンドイッチって三角タイプと長方形タイプがありますが、何か違いはあるのでしょうか。
店内ではハワイアンのBGMアイテムが並んでます。店の一角には沖縄土産のパイナップルぬいぐるみちゃん。サーターアンダギーも販売してるので、ハワイと沖縄が好きなのでしょうか。
こんがり亭のレアもの・パンオレザン
お食事からおやつまで充実しているこんがり亭。その魅力に迫るべく、地元に長く暮らしている方（おなじみキジカフェさんへ）に聞き込み調査してみたところ、キジ常連さんがファンだという美味しいパンがあるという情報を得ました。
そのパンは「パンオレザン」というらしく、いつもあるわけじゃないようです。美味しくて珍しいパンがあるなら食べないわけにはいかない。謎の使命感が湧いてきました。
パンオレザンは土曜日限定商品らしい。
さらに聞き込みを進めると、どうやら毎週土曜日に限定数で製造しているらしいパンオレザン。
土曜日の午前中に電話をし、パンオレザンがまだ残っているか聞いたところ、ありました！お取り置きも可能ということで1本予約。1本600円。高い。ここだけ高級パン屋のようです。
ちなみに噂では「高いけどいいんですか」と店員さんから気を遣われることもあるようですが、この日はありませんでした。なんか聞きたかった。
というわけでパンオレザン、無事にゲット。
圧倒的な重量感、見た目からして詰まってる。
明らかに一回のランチで食べ切れるパンではないとわかる、パンオレザン。
帰宅して、さっそく切ってみました。
ナイフを入れた時の手応えがしっかりあります。
食べてみると、何もかもがいい塩梅です。
固い系のパンだけど、無理のない程度の固さ。よく噛んで食べようと思います。
レーズンやクランベリーが入ってますが、甘酸っぱすぎず、塩気が強いわけでもなく、ちょうどいい。飽きが来ない味なんでしょうね。バターやクリームチーズを塗ってもいいし、何もつけなくても美味しい。そのまま食べてもいいし、ちょっと焼いても美味しい。
この過不足のなさは絶妙だなと思います。
ちなみに、店員さんいわく「パンオレザンのラスクもあるんですよ〜」とのこと。いつ入るのか尋ねると、「えーと、いつだろう、不定期ですねぇ」とふんわりした回答。いつか出くわしたら食べてみたいものです。
こんがり亭さん、いつもありがとう
今回、こんがり亭のことを記事にするにあたり、ありがたみがひしひし伝わってきました。
パンの製造にもこだわりをもっておられます。パンによって酵母や発酵のさせ方を変えていたり、新商品を定期的に開発されていたり。あと食パン買うと耳が入ってるのもいい。
これから先も南流山のパン需要を支えてほしいです。
こんがり亭の情報
住所：〒270-0000 千葉県流山市1-7-10
電話番号：04-7158-5929
営業時間：9時～20時30分？
定休日：コロナ禍により月曜日休みになった模様。店舗に確認ください。
